いろいろ考えてること 2011.03.20 Sun 13:35 | ほか

メディアに、ネットに、街中に溢れる感情の荒波。
憂さんじゃないけど、私も少し疲れてしまった。
一晩寝たら随分ラクになったので、今はご心配なく。

以下、少し語ります。

笑顔コミュの方に（正確には、コミュ長の方にダイレクトに）、反対意見が届いたようです。
確かに夢中になりすぎて、冷静さを欠いていたかもしれません。
活動を見直すとてもいい機会になったことに、ご意見くださった方には心から感謝してます。

ただ、そこではっと気づいてしまった。
一生懸命になってて気づかなかった、世間に溢れるいろんな意見や感情に。
思わずネットを歩き回った。

懸命に、あるいはいつも通りに筆をとる絵描きさんに突きつけられる、言葉の数々。
「不謹慎」「偽善」「迷惑」「被災地はそれどころじゃない」「意味がない」「そんなことより実利を」…。

これは悪意じゃない。
だからこそ突き刺さった。
世間には本当に、いろんな価値観があった。
わかっていたつもりだったけれど、向き合うのは結構つらいんだなと、身に染みた。

それでも絵描きさんが筆をとるのは、きっと、それがその人にできることだから。

私もそう。
現地に行って人を救助したり、医療活動をしたり、物資を届けたり、莫大な義援金を送ることはできない。
でも、少額のお金を出すことはできる。
血を提供することはできる。
絵を描くことはできる。
元気に、いつも通りの生活をすることはできる。

生きるための実利が最優先であることは、絶対に間違いない。
でも人間、本当にそれだけでずっと生きていけるのかといえば、きっと違う。
だから太古の昔から娯楽があった。芸術があった。音楽があった。笑いがあった。

こんなときだからこそ、気持ちの潤い、心の豊かさが重要になるのだと思う。

絵を描く人、文を書く人、歌う人、演奏する人、踊る人、芸をする人、作品を作る人。
こんなときだからこそ、エンターテインメントを支える私たちががんばらなければ。
くさい言い方だけど、でも私は本当に、そう信じてる。

できることをしよう。
何でも、精一杯、できることをしよう。
反対意見も受け止めて。
言われたら見直しをすればいい。
考えながら動けばいい。
動きながら考えればいい。
何もしない、なんて選択肢はない。

こんなことをわざわざ書き出さなければ、心が折れそうな弱い私ですが、これからもがんばっていきます。
よろしくお願いします。