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オリジナル創作と日常の呟きを、徒然なるままに。
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昨日のことですが、新聞の一面に、カタカナ表記のとあるアラビヤ語を見つけました。

「イルファ・ラーサク・フォ・エンタ・マスリ」 (顔を上げろ、お前はエジプト人だ)

アラビヤ語で書くと「ارفع رأسك فأنت مصري」となるのですが、
このカタカナ表記を見たとき、ふとふたつのことを思いました。

ひとつは、アラビヤ語の方言の多様さ。
アラビヤ語と一口に言っても、地域によってまるで別の言語のようになってしまうのですが、
今回のこれ(エジプト方言)も、カタカナ表記が本来の発音に忠実であるとしたら、
私が勉強しているフスハー(正則アラビヤ語)とはかなり異なっているようです。
フスハーだと上の文章は

「イルファァ・ラァサク・ファ・アントゥ・ミスリー」

となります。
(どーでもいいけどアラビヤ語の発音をカタカナで表すの難しい…!)

そしてもうひとつは、改めて思い出したことと言った方が正しいかもしれませんが、アラビヤ語はいまだ大きな誤解の中にいるんだろうなぁ…ということ。
先ほど「カタカナ表記が本来の発音に忠実であるとしたら」と書きましたが、
アラビヤ語が本来の発音に忠実にカタカナ表記されることはほとんどないので、おそらくこれも、そういう厳密な配慮はなされていないんだろうな、と思います。

これは「そもそも外国語をカタカナで正確に表せるわけがない」ということを言っているのではなくて、アラビヤ語という言語が、日本にとっていまだ遠い存在であるがゆえに、他の言語に比べて誤解がかなり多い、という意味です。
たとえば…

×アラビア語 ○アラビヤ語
×イスラム ○イスラーム
×コーラン ○クルアーン
×ムバラク ○ムバーラク

などなど、挙げていけばきりがないです。
最近は使われなくなってきましたが、ムハンマドをモハメットと表記したりとか…何がどうしてこうなった、な感じです。汗
英語でいうと、「コミュニケーション」を「コムニケソン」と書いちゃうような状態ですね。

このことは、アラブ・イスラーム世界に対する大きな誤解や無理解とも、無関係ではないと思います。
この現状を改善していくには、まずは私自身がアラブ・イスラーム世界に身近でなければいけないな、とも。
微力ではあるけれども、言語や宗教の勉強を通して、少しでも私がその一助になれればと思っています。

とかなんか良いこと言っちゃってますが、実際のまなかは全然アラビヤ語を使いこなせないしょぼい学生です(どーん)
一年前から実力は落ちる一方だしね…! 周りの同期との差が、もう絶望的だよね…!
でも変に躍起にならず、マイペースに末永くつきあっていけたらいいな、と思ってます。
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真中ユエ
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オリジナルファンタジーをイラストや物語で表現しています。
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