忍者ブログ
オリジナル創作と日常の呟きを、徒然なるままに。
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

台湾旅行記1~台北・九份・台南~ に続きまして、後半です。
長くなるのでたたみます。続きからどうぞ。



▼3日目



この日は一日台南観光です。

先の記事で熱帯の空気が~と書いたとおり、台南は気候的には熱帯に属します。
台南の地に降り立ったときの第一印象が「マレーシア!」でした。
台湾というとどうしても中華圏、中国的な印象が強かったので、頭でわかってはいても実際に暑く湿ったトロピカルな空気に触れたときの衝撃はなかなかでした。

そしてこの日、トロピカルなのは空気だけではないことを思い知らされました。
なんという日差し! なんという暑さ!
ご覧のとおり、植物も完全に熱帯です。ハイビスカスとか、


プルメリアとか。
ヤシの木やガジュマルなども普通にもさもさ生えています。


日差シニモマケズ、暑サニモマケズ。
台南散歩スタートです。
まず訪れたのは台南からタクシーで10~15分ほど?の安平という町にある安平古堡。
ゼーランディア城という、オランダ統治時代に建てられた城の古蹟です。


当時の再現と思われる煉瓦造りの上に、展望台と資料館があります。


こちらが現存している実際の赤煉瓦。


鄭成功の石像がありました。
世界史の資料集の世界ですね…!


展望台の上から安平の町を一望。
四方を水に囲まれている様子がよくわかります。


資料館に展示されていたゼーランディア城の模型。


安平古堡を一通り見終わり、暑さに耐えかねたので佐賀家で小休憩。
(この佐賀家、チェーン店の名前なのですが、この後訪れた赤崁楼にも登場しました。観光地狙い撃ちでアイスとかジュースとか売っちゃう辺り心憎いですね~笑)
タピオカとナタデココ入りのグァバジュース。
熱帯の強烈な暑さに当てられているときにこのジュースは格別です!


お次は安平からタクシーで5~10分ほどの通り、神農老街を訪れました。
清朝時代の古い街並みが残っており、そのレトロ感が近年若者の注目を集めているとのこと。


確かにところどころ、アーティスティックなペイントがなされたりもしていますが…。
人通りも少なく閑静で、ちょっと見所に困る場所でした。
静かな雰囲気を楽しむ、ということでしょうか。
帰国後にネットで調べたところ、夜に訪れるとまた良い感じのようです。


暑いしお腹も空いたしということで、カフェに入ってみました。
「太古101」という名前の古民家カフェです。


ちょうど人が多いときに撮ってしまいましたが、実際はガヤガヤすることもなく落ち着いた雰囲気です。
一休みしたいときにはうってつけ。


チョコレートバナナワッフルとアールグレイのアイスティーを注文。
ワッフルがとてもボリューミー!
どちらも大変美味しくいただきました。
これを食べながら連れの友人と語らっていたら、うっかりここが台南だということを忘れてしまい、気づいたときにハッとしました。
やっぱりカフェでくつろぐひとときはいいですね。


神農老街から徒歩で赤崁楼へ。
台南の観光地といえばここ、という場所ですね。
こちらももともとオランダ人が建てた城で、プロヴィンシア城と呼ばれていたそうです。


建物の内部が資料館になっているのですが、そこで建物の外観の変遷に関する展示を発見。
なんという劇的ビフォーアフター…!(一番上の図から真ん中の図にかけて)


現存するプロヴィンシア城の赤煉瓦。


赤崁楼を見終わり、まとまったお土産を買うべく新光三越(台南西門店)へ。
「ちょっと街中も歩いてみよう~」などと言ってここを徒歩で行ってしまったのは間違いでした。
そもそも、台南では道を歩いている人をほとんど見かけません。
たとえ短距離でも車かバイクで移動するのが基本。
その理由も、赤崁楼から三越まで(20分~30分ほどだったでしょうか)歩いてみて嫌と言うほどわかりました。
徒歩なんて暑すぎてやってられないんですね!
汗でべったり張りつく衣服、朦朧とする意識、灼熱の日差し、猛烈な気温に加えて襲いかかる車の熱気とアスファルトの反射熱。
すみません、もう二度とやりません。


死にそうな思いをしながら、ようやく着いた~!


お土産調達の前にアントステラで休憩。
トロピカルアイスティーが疲れ切った体に染みました。

しかしこれだけ苦労をしたにも関わらず、台湾らしいお土産というのは随分と限られていました。
有名店のパイナップルケーキくらいしかめぼしい物が見つからず…。
やっぱり無難なお土産が一番豊富に取り揃っているのは空港なのか-、とまたひとつ学びました。


一度ホテルに戻って(もちろんタクシーで!)荷物を置いて休んでから、夕ご飯を食べに大東夜市へ(もちろんタクシーで!!)。
全体の様子を撮ってくるのを忘れてしまいましたが、士林夜市とはまた全然違う雰囲気で面白かったです。
士林夜市は屋内ですが、大東夜市は屋外で広々としています。
照明が煌々と明るく、湯気や煙がもうもうと上がり、色とりどりののぼりが立ち並んで、お祭りムードの賑わいです。

屋台の料理のラインナップもだいぶ異なります。
個人的にはこっちの方がバリエーションが豊富で好みでした。
ビーフンと牛肉餃子を食べてみたのですが、特に牛肉餃子が本当に美味しくて気に入ってしまいました。
(写真中央のビニール袋に入っているのがそれです。別添のたれをかけていただきます)
夜市は町歩きでレストランを探すのと違って、そのときの気分に合わせて食べたいものがピンポイントで確実に手に入るところが魅力ですね。

▼4日目


朝から台南を出発し、高鉄で台北に戻ってきました。
昼食を済ませて訪れたのがこちら、台北当代芸術館
レトロな外観(それっぽいのではなく、実際に古い建物です)の中に現代アートというミスマッチが面白そう、という軽い気持ちで行ってみました。

…ちょっと後悔しました。

期待はずれとか、そういう意味ではないです。
ちょうどこのとき展示していたアーティストさんが不気味系の作品を作る人でして、そうと知らずにホイホイ入ってしまい、一作目からいきなり顔面パンチを食らったというか…。
作品自体の不気味さもさることながら、このアーティストさん、演出が非常に巧みで、あまりに上手すぎてもはやお化け屋敷を歩いている気分というか…。
(言い過ぎではないです。連れがいなかったら怖すぎて絶対リタイアしてました)
向京(Xiangjing)という人なのですが、もしご興味ありましたら検索してみてください。
トラウマになっても自己責任で。

ひとつ補足しておくと、この作家さんがやりたいことは恐らく不気味さとか怖さとかそういうものの表現ではなさそうです。
不気味さや怖さは見た目の印象であって、作品解説を読んでみると、そこに社会的なメッセージがこめられていることがわかります。
だからこんなにも心に訴えてくるのかもしれません。
…でもちょっと二度目は勘弁です。


地下鉄のホームの広告が面白かったのでパチリ。
ジョニー・デップの表記にご注目! こういう風に訳すのか~。


台北観光、ラストは龍山寺で〆。
一度台湾に来たことがある連れが「台湾人はお寺好きなんだよ」と教えてくれ、ならば一度は見ておこうということで訪ねてみました。
地下鉄の龍山寺駅の駅前に大勢のお年寄りがたむろしていたり、街の様子も今まで見てきた台北とはかなり異なります。
全体的に年齢層が高い地域というイメージ。
お寺の門の向こうからは読経の声が聞こえてきます。


入ってみると、平日の昼間だというのにかなりの人出。
お供え物をしたり、お線香を持って熱心にお祈りをしたり、観光客ではない地元の人で溢れています。
門の外で聞いたコーラスのような読経は、スピーカーで流しているのかと思いきやすべてお参りに来た人の声でした。
読経というとお坊さんが一人で静かに唱えているイメージがあったのですが、ここでは参拝者全員で声を合わせて読んでいました。
お経の読み方も簡単なメロディーがついていて、とても新鮮でした。


旅も終盤。
空港に向かう前に今日の夕食を屋台で調達し(写真がないのですが、にら饅頭がとても美味でした!)、タクシーに乗り込む前にスタバで一服。
ジャバチップキャラメルフラペ~。ときどきなじみの味を挟むと落ち着きますね。


スタバを出て、台北駅前からタクシーで桃園国際空港近くのホテル、ノボテル台北 タオユエンインターナショナルエアポート へ。
ここで一泊し、早朝のフライトで帰国します。

ここに来るまでのタクシーでさんざんな目に遭いました…。
タクシーのおじさんがとにかく話好きで、連れの友人が中国語が話せるばっかりにおじさん大盛り上がり。
お得な値段にまけてくれたり、気前がいいのは結構なのですが、もうとにかく弾丸トークが止まらなくて、おじさん気分良くなって「いや~ここの夜景が最高なんだよ!寄って見てくか?」と危うく寄り道しそうになったり(全力で断りました)、いやもう黙って行ってよ頼むから…!と終始はらはらした気持ちでした。
しかもタクシーから降りた瞬間、連れが激しい車酔いに襲われてダウンしたりと、なんだかもうぼろぼろになりながらどうにかこうにか部屋に辿り着いたのでした。


とにかく綺麗なホテルで、全体的に欧米っぽいセンスのデザインでした。
ちょっと水回りの使い勝手が良くなかったのが玉に瑕ですが、空港まで車で五分という便利すぎる立地を考えれば全然気にならないレベルです。
素泊まりだけで終わってしまったのがもったいないホテルでした。

▼5日目


最終日は早朝のフライトで帰国するだけでした。
搭乗待ちの時間にカフェで簡単な朝食を。(ティラミスをいただきました)

***

旅行記は以上です。
ここまで読んでいただきありがとうございます!

初めて訪れた台湾の印象は「人当たりがいい」と「食べ物が美味しい」、そして何より「また行きたくなる」でした。
行く前はなんとなく有名どころを押さえていけばいいかな~と、結構ゆるい心構えでいたのですが、行って歩いてみて、あれも見たい!これも食べたい!とどんどん興味が湧いてきました。
初回ということで土地勘もなく、上手いこと回れなかった部分もあったので、行き尽くせていない感・食べ尽くせていない感がとても強いです。
ぜひまた機会をみて訪れてみたいと思います。
PR
free area
profile
HN:
真中ユエ
HP:
 
オリジナルファンタジーをイラストや物語で表現しています。
サイトにて作品公開中。
link

Template "simple02" by Emile*Emilie
忍者ブログ [PR]